1.市立学校におけるCO2モニターの設置状況及び空気清浄機の設置について〔教育次長-408、409、410〕
2.幸区役所利便性アンケートについて〔幸区長-410〕
3.幸区しあわせひろば及び川崎駅西口の活性化について〔幸区長-411、412〕
初めに、市立学校におけるCO2モニターの設置状況及び空気清浄機の設置について伺います。さきの令和4年第4回定例会決算審査特別委員会文教分科会において、冬季を前にした新型コロナウイルス感染症への対策として、一般教室への空気清浄機の設置について伺ったところ、担当課長より、文部科学省の学校における新型コロナウイルス感染症に関する衛生管理マニュアルに基づき、換気の工夫や空調設定温度の小まめな調整、二酸化炭素濃度測定――CO2モニターによる効果的な換気の実施により、寒さ対策に努め、現時点において空気清浄機設置の予定はないとの答弁がありました。しかしながら、本格的な冬季を迎え、児童生徒や保護者等からは、依然として寒さ対策がなされていない、教室が寒いとの声が聞こえております。また、全ての一般教室へのCO2モニターの設置を望む声も広がっております。そこで、まず初めに、市立学校におけるCO2モニターの設置状況及び活用状況、全ての一般教室への設置に向けた見解を教育次長に伺います。
教育次長(池之上健一) 二酸化炭素濃度測定器についての御質問でございますが、測定器につきましては、昨年10月に教育委員会から各学校へ1台ずつ配置したほか、各学校が必要に応じて購入しているところでございまして、測定結果を換気方法の選択や検証等に活用しております。測定器は換気の状況を確認するために有用でございますので、今後、教育委員会からの追加配置について検討してまいります。以上でございます。
教育次長(池之上健一) 換気方法についての御質問でございますが、全熱交換器につきましては、平成20年度及び平成21年度に実施した小中学校の普通教室への空調設備等の一斉整備において、熱ロスの抑制と併せた換気対策として約2,700教室に設置したほか、その後の増築や改修の際にも必要に応じて設置していることから、現時点では約80%程度の教室に全熱交換器を設置しているところでございます。しかしながら、一部の学校におきまして、全熱交換器の効果等を認識していなかったことにより、有効活用されていない事例がございましたので、今後、全熱交換器も活用した効果的な換気方法等について、各学校へ周知してまいります。以上でございます。
教育次長(池之上健一) 空気清浄機についての御質問でございますが、空気清浄機につきましては、メンテナンス等の課題があることや、今後、学校空調設備等の更新整備を予定していることなどから、現在、各教室に設置する考えはございませんが、引き続き、各教室の換気設備や二酸化炭素濃度測定器の活用、気候や児童生徒の活動状況等に応じた窓開けやサーキュレーターの併用など、適切な換気を実践していくことにより、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止に取り組んでまいります。以上でございます。
次に、幸区役所利便性アンケートについて伺います。幸区では、区役所のアクセスに関する利便性について、本年1月24日から3月末までの約2か月間アンケートを実施しておりました。第3回定例会における私の一般質問でも取り上げましたが、集計中とのことでしたので、改めて、実施した目的と結果、利便性向上に向けた取組について幸区長に伺います。
幸区長(赤坂慎一) 利便性アンケートについての御質問でございますが、初めに、アンケートの実施目的につきましては、地域の高齢化やコロナ禍における交通事情の変化などを踏まえ、区役所へのアクセスに係る地域の実態を把握するため、実施したものでございます。次に、結果につきましては、来庁者の年代についての質問では、「20歳代」「30歳代」が57.4%と多く、交通手段についての質問では、「徒歩」及び「自転車」がそれぞれ31.0%となっております。また、来庁される頻度についての質問では、年に1から3回が59.4%と一番多くなっており、区役所へのアクセスに関する質問では、「不便だと思わない」が82.3%で、「不便だと思う」が17.7%という結果になっております。今後につきましては、こうした実態を踏まえ、区役所サービスのさらなる向上に向け、区役所にお越しいただく必要のないスマートフォンなどを活用した行政手続の原則オンライン化に向けた取組等を、関係局とも連携しながら進めることで、区民の皆様の利便性向上に努めてまいります。以上でございます。
次に、幸区しあわせひろば及び川崎駅西口の活性化について伺います。カワサキデルタやミューザ川崎等、開発が続き、川崎の新たな玄関口となっている川崎駅西口には、私自身も生前お世話になりました安岡信一氏寄贈による幸区のシンボルマークのモニュメントが飾られているしあわせひろばや、市内最古の赤煉瓦倉庫跡といった魅力的な地域資源があるにもかかわらず、管理が行き届いていないため、市民や川崎駅西口の利用者に魅力が伝わっていない状況となっております。ディスプレー、お願いいたします。こちらが幸区にあるしあわせひろばでございます。幸区のシンボルマークのモニュメントが飾られているのですが、スポットライトが壊れてしまっていて、反対側を向いてしまっております。また、後ろのスポットライトは壊れて下を向いてしまっておりました。また、たばこの吸い殻が見受けられます。こちらが赤煉瓦倉庫跡です。川崎駅西口とミューザ川崎を結ぶペデストリアンデッキには説明書きがなされております。川崎駅西口の窓口とも言えるバスロータリーに移動して見てみますと、草むらにしか見えません。近づいてみますと、このように雑草が伸びてしまっている状況で、また、れんがが散らばって放置されている状況です。ディスプレー、ありがとうございます。しあわせひろば及び赤煉瓦倉庫跡の管理体制について幸区長に伺います。しあわせひろばのスポットライトが長年にわたり破損したまま放置されている理由、今後の対応について伺います。また、しあわせひろばにおけるポイ捨てや不法投棄物等の対策と対応について伺います。赤煉瓦倉庫跡に景観を損ねるれんがが放置されている理由と雑草対策について伺います。あわせて、川崎駅西口広場における全体的な管理体制についても伺います。
幸区長(赤坂慎一) 幸区しあわせひろば等についての御質問でございますが、初めに、しあわせひろばの維持管理につきましては、区と川崎西口商店会及び大宮町町内会との間で管理に関する協定を結び協働で維持管理をしております。次に、スポットライトですが、令和2年10月頃に破損していることが確認されたことから、協定に基づき区で修繕を行うに当たり、電気代を負担している商店会に意見を伺ったところ、修繕または撤去の意向が固まらず、現在の状況となっております。今後につきましては、より丁寧な調整を重ねてまいります。次に、しあわせひろばにおけるポイ捨てや不法投棄等の清掃についてでございますが、協定におきましては、商店会と町内会が協力して行うこととなっております。次に、れんがと雑草対策につきましては、れんがはオブジェの補修材料として箱に入れ現地保管としておりましたが、経年劣化により箱が破損しておりましたので、景観に配慮し、適切な場所に移動したところでございます。また、雑草につきましては、土を固めた特殊舗装により対策を講じましたが、劣化により継ぎ目等から雑草が繁茂したため、現在、年2回程度除草等を行っており、今後も、適切な維持管理に努めてまいります。次に、川崎駅西口駅前広場の管理につきましては、広場の公共性及び旅客公衆の利便性の保持、歩行者、車両等の安全な通行を目的に、広場の一部の用地を所有する東日本旅客鉄道株式会社と保守管理に関する協定を締結し、本市が管理を行うこととなっております。現在、駅前広場歩道部の清掃業務を週5日行うとともに、路上喫煙防止等に向け、関係局と連携し啓発活動を行っております。今後、川崎駅西口のにぎわいの向上を見据えた、広場中央の植樹帯を含めた清掃エリアの検討や、関係局と連携した定期的な清掃活動を通じ、美化の推進に努めてまいります。以上でございます。
幸区長(赤坂慎一) 川崎駅西口の活性化についての御質問でございますが、幸区では、本年の10月に開催した地域デザイン会議において、川崎駅西口を中心とした地域資源を活用したまちのにぎわいに向けた取組について、地元町内会や商店街、事業者、学生等と議論いたしました。会議では、まちがにぎわうためには、お祭りや美化活動など個々の事業者、団体の取組のほか、関係者が協力して取り組むことが重要である等の意見が出され、西口の関係者が一体となったイベントを実施することが確認されました。実施に向けては、地域の事業者、団体と区による準備会を立ち上げて、具体的な内容等について協議調整を進めていくことが合意されたところでございます。川崎駅西口には、商業施設や文化施設のほか、来年、エンターテインメントホールが開館予定であり、このような施設が互いに連携して多彩なイベントが開催され、多世代が楽しむことができる場が創出されるよう、取組を進めてまいります。また、駅前だけでなく、商店街や公園などを活用した取組に広げていくことにより、回遊性の向上を図り、まち全体のにぎわいにつなげてまいりたいと存じます。以上でございます。
9番(加藤孝明) それぞれ御答弁ありがとうございました。取組の推進をお願いし、質問を終わります。